2015-08-18 185 Fiktion 緩やかにのびてゆく煙 少しずつ肥ってゆく 甘い月 暗闇のなかで 彼女は死んだのではなく 別のところで生まれたのだと わたしから遠く離れてしまったけれど 神さまの傍へ行ったのは 即ち 幸福なことに違いないと祈ってそれでももっとたくさん 話したかったもっとはやく 出逢いたかったもっとながく 生きて欲しかった