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お散歩車に乗せられた子供たちは 黒い瞳をきょろきょろさせながら 頬を赤く染めて 横断歩道のうえを渡ってゆく 毛糸の帽子をすっぽりかぶった女の子は 後ろから悪戯好きな男の子に突かれているが 誰の仕業かわからないようで ちょんちょんされるたびに さっと振り向いては わっと泣きだし そのたびに先生は困り顔

もうじき桜が咲くだろう 子供たちが健やかに育ち 柔らかな青い芝生のうえを走り出す日は近い
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