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嵐の日に出会った男の子は まるでフレッシュなオレンジジュースのようだった 若くて 健康で そのうえ背がとても高くてハンサムだったから 濃縮還元ではなく100%搾りたての 新鮮な青年だったのだ

 

わたしはいつも100%の女の子でありたいと思っている 髪がぼさぼさで アイラインをうまく引けなくて そのうえ二日酔いで 傍から見れば落第 赤点の女子だとしても 気持ちだけはそのくらい (そもそもとうに女の子という年齢でもないのだから)持ち続けていたい

 

100%のオレンジが 一体何処からやってきたのかは 知らない もしかしたら悪い大人たちが こっそりと貨物船で密輸したのかもしれない けれど そんなことはどうでもいい 彼はやさしくて 陽に灼けた腕は 逞しく 別れ際の抱き合い方をちゃんと知っていた 夏の嵐と 冬の悪夢を何度もやり過ごして また同じ季節がやってくる いつまでも君が 100%の男の子であればいいのに

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