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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

500

こどものころ 永遠のように感じていた時間は 歳を追うことに加速している 500日 約1年半弱 嘘ばかりでも日記を書き続けたということは初めてだったかもしれない 以前の日記帳は全て廃棄してしまったので 調べようがないのだった

時が経つ速さに驚く一方で まだそれほどの期間を経ていないことに気づくこともあり たとえば 日記を書くきっかけになったひとと初めて逢ったのは たった3年前の今頃で わたしは心身を壊し仕事を辞めて 旅に出るまえだった この日記を書き始めたのは 彼と最後に会ってから1年ほどあとのことだけど 恋に落ちるのは ほんとうに一瞬のことで 朝陽が昇る直前 空が透き通る みじかいあわいに似ている 愛がとこしえに続かなくともしかし その美しい瞬間を まったく知らずに 死んでゆくよりは ずっと幸福なことなのだ

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