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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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子供のころから11年間 給食を食べて育った 途中で食パンがビニール袋入りになったり アルマイトの食器がメラミン製に代わったりした 食べるのが遅いうえに 好き嫌いが多かったから よく配膳室で食べていた あまりにも食べないものだから教室さえ追い出されたのだった

大人になって 体質上 食べられないものが増えた代わりに 好き嫌いで食べられないものは減った というよりは不味いものが減ったのかもしれない 大体なんでも美味しいし お金を出せば 幾らでも良いものが食べられるのだから大したことである ああ それにしても あの暗く湿気った配膳室で アルマイトの皿の上でつついていたのは何だったんだろう
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