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氷で出来た橋の下には 流氷が浮かぶ青々とした海原 わたしはついさっきまで 手摺のないその橋を歩いて渡っていたのに ふと恐怖を感じて足がすくんでしまう 海面を破りシャチが跳ねるのがはるか下に見える 白と黒のコントラストが美しい滑らかなシャチのかたち 落ちたらまず骨が砕け それから冷たい水で心臓麻痺を起こすか 肺に水が入るかして死ぬだろうということは なんだかとても恐ろしかった 結局 じりじりと橋にしがみつきながら家に帰った とても寒い朝だった
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