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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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誰に聞いても好青年と云われるひとがいて わたしは彼に会ったことがないから 形而上の存在となった好青年である彼に憧れ続けている 本当に誰からも悪い評判を聞かなくて 彼を知るひとはただ「好青年だよ」という (時々文頭に 眼鏡の という外見的情報もつく)  でも そんなひとって実在するんだろうか わたしはまだ 会ったことがないけれど

 

誰に聞いても 無頼漢と云われるひとがいて わたしは彼が好きだから

「彼のことが好きだから心配なの」という女に 男の店員は「わかるよ 君は彼が好きだものね」と相槌を打っていた わたしはキングサイズのミントチョコレート・アイスクリームをワッフルコーンで バディはレギュラーサイズのストロベリー・アイスクリームをカップ入りで注文した ひとくち交換しようと言ったら ミント味のチョコレートは嫌いだからいらないと断られたけど ひとくち味見させてくれた まだ少し寒かったので 食べ終わるころには唇が青くなったけど とても美味しかった 

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