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ハイスクールで教師からスカートの長さと髪の色をしつこく確認されていた彼女たちの多くは なぜか秘密を話したがった 誰にも言わないで欲しいという言葉のままに わたしはなにも言わないで しばらくの間だけ記憶したあと すぐに忘れたしまうから 秘密を打ち明けるのに適していたのかもしれない それとも誰にでも 言わないで欲しいと言いながら話していたのか 今となってはどうだっていいことばかりだけど みんな それほど悪い子ではなかった 臆病なだけで本当の悪党なんてものには なかなかなれないんだ