2017-12-22 1042 Fiktion 愛するひととどうしても結ばれないとしたならば そのひとの幸せを願うより 他に為すことはありません 一緒に生きてゆかれなくとも どうか さいわいであれと心をこめて 春には雲雀のうたごえに夏には冷たいわきみずに秋には木々のこもれびに冬には煌めくほしぞらに願います それから自分自身も 幸せにならなければなりません 死が生の一部としてあるように あのひとの幸せを願うことは わたし自身のさいわいでもあるのです