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降りしきる雪があたりを白く埋め尽くし 屋根から落ちた雪で玄関がふさがった時 わたしたち兄妹は諦めることと 救いようのない絶望を思い知らされた なんという酷い年だったのだろう オイジェツが夏に出稼ぎへ行ってから戻らないまま冬が来て マトカは野良仕事で腰を痛めたバプチャを街の病院へ連れて行き 家には子供だけが残されていたのだ あのまま誰も助けに来てくれなかったらと思うとぞっとする 電話も電気も繋がっていたけれど それはもう恐ろしかったのだ

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