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本当のことを話しているときに限って 物語を聞いているみたいと言われるのは心外だけど ある意味では毎日が休暇中の冒険のようなもので そこへ嘘を混ぜるとちょうどいい温度になり すっと溶けてゆく 淹れたてのブラックコーヒーに 角砂糖を落とすように 誰に知られることもなくひっそりと しかしそれを味わった者だけが その甘さを知っているのだ

 

本当の話

本当の話

 

 

 

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