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北国から小包 明るい水色の大きな箱で届いた なかには色とりどりのお菓子や きれいなカードなんかが宝箱のように詰められていて わたしの心は彼女と出会ったときの年齢に戻ったかのように弾んだ 舌が青くなるキャンディなんてもう長いこと舐めたこともないのに いつまでも彼女のなかでわたしは子供のままなのか それはそれでいいことなのだろう