2015-11-29 288 Fiktion もう部屋のなかにまで 水が漬いているのに あなたは目を背け 差し伸べられた 数多の手をとっては その甲に口付けをして 離してしまうのは 溺れるのを待っているからなのか わたしは それが耐えられない 彼の精神はもう誰の手にも届かない深淵にまで いってしまったようで