345

懐かしい話をするたびに みな手を叩いて喜び 乾杯をした 何もかもが思い出になってゆくのだ 今日のことも

南の方で雪 わたしは神様が暮らす街を想う あの島の墓地は 白い十字架と可愛い花輪 夕暮れ時の茂みの奥 やけに鮮やかに見えたのは 雨上がりのせいだったか 助手席の窓越しに 海岸線を眺めていた まだ 汚れてはいなかったんだ