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眠ることと同じくらい入浴が好きであるのに 憂鬱が酷いと 眠るのが難しいように 服を脱ぎ 浴槽に浸かるという動作が出来なくなる 温かいお湯に浸かるのは ほんとうに気持ちよいものではあるけれど

入浴剤は 色んな香りがしたり 泡が出たり 色が変わるのが好きだった いまは気に入りの花から作られたものを見つけられて嬉しい 徳用の詰替品を 腕に紙袋の紐で痕を作りながら買って帰るのだが さして苦ではない しかし 幼い頃にもしばしば使っていたと思うのに 家人は誰も知らないという