2017-06-08 845 Fiktion 通り過ぎていった季節の変わり目に立ち止まることを決めたひとの 瞳の色も髪の色も 海の色だった 6月の砂浜に散らばった白い骨が波にのまれてゆく 満月がどれだけあたりを照らしても 真昼にはなれないことを嘆く必要などないのに