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緩やかに溶けていった氷砂糖のようにソリッドな夢は 三日月よりも鋭くて甘い 7月 望めばなんでも手に入る 夏の魔法をかけたから 禁じられた愛すらも まやかしのひとときならば

オレンジ色の鞄を持って 街に出かけよう 薄荷のキャンディを舐めながらハイウェイを ロードスターで駆け抜けてゆける どこまでも いつまでも 夜が醒めるまで