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世界の終わりを夢でみるときはいつも俯瞰 はじめは逃げているはずなのに 気がつけば高いところから地上を見下ろしている 死がそのようなものであるとしたなら なんとなく悲しいと思う 眼の前の景色から遠ざかりながら意識を失くし 永遠に戻ることが出来ないということは心細く 恐ろしいことだ 不確かな救済があることだけを祈って