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なんとなく そういう気分になったので首から下の毛を全部剃った 腕も脚もアソコもつるつる 腋の下は永久脱毛済みだからそのままでいい 茂みを失った丘のむこうにはアンズタケが潜んでいるけれど対して興味もない 浴室で適当に済ませたのできっと除草は完璧ではないことをわかっていたし 確認したくもなかった いつかもらった試供品のアルミパウチを破り 乳液を掌にあけて 剃刀が滑ったあとの肌に塗りこむと なにか知らないけれどとても良い香りがしたので 捨てたパッケージをもう一度拾って見たけれど 上手い具合に破れてしまっていて 結局なにか判らなかった

全身に塗り終えたあと ほとんどなんの役にも立たない白いレースの下着をつけた これは毛が透けているとぜんぜん素敵じゃない 淡い色のレースに透けて見えるのは肌色がいい 日に焼けた褐色でも 青白い血管が浮く白色 どちらでもいいけれど 絶対に肉を包む皮膚の色が相応しいと思う