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剥げかけたマニキュア この色はあの人が好きな色だと言っていたけれど 手に触れるためだけの口実だった なんて可愛いんだろう サーモンピンクとフューシャピンクの区別がつかなくたって問題ない わたしが白といえば黒だって白と認めてくれる人だった 愚かな季節のことを愛しく思い出す