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昼ごはんの後 非常時が尋常になった日々に わたしたちは 過去の思い出話に耽り 未来に期待を寄せた 始業のベルがなる寸前 わたしは彼に 何が食べたいですかと訊いた 彼は 某国の名物料理を迷うことなく答え わたしはそれをまだ食べたことがないので 少し羨ましくなった 旅に出られるようになったら 一番に食べに行きたくなる そんな魅力的な料理をまだ食べたことがないなんて!