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戯れに首をくくったことを話しても動じない 彼の心は石のように冷たくて 抱きあう内に温かくなる気がするのは 体温がうつっているだけのこと 部屋が片付かない 誰も来ない部屋が 明日には思い出せるでしょう ただ漠然と 当たり前の日々が実現することを信じて疑わなかったことを 昨日を忘れるでしょう 反省することもなく 同じ轍を踏み わたしはまた失敗する そして彼は何事もなかったかのように微笑むのでしょう