1615

もう随分とむかしのことだけど わたしを抱いたひとが 身体を見て 山本直樹氏の漫画に出て来る女の子のようだと褒めてくれたことがあった 連合赤軍や社会問題を取り上げた話ではなくて ただひたすらヤッている方の女の子のことだ

 

エロ漫画に出て来る女の子は 性的対象として都合が良い 少女漫画に出てくる幼馴染みがイケメンであるがごとく すぐに股を開く 開かなきゃ始まらないから仕方ないとはいえ 開いたら今度はブラックホールのようなアソコで 男のモノを飲み込んでしまう ときにはどのように複数の肉体が絡まり合っているのか 想像も出来ない人数と体勢で いくらなんでも動くのも難儀だし 一々気にしていたら気持ちいいなんてことないだろう そしていとも容易く潮を吹きながら 男と同時に絶頂する それが初めての行為であっても

 

山本氏の描く女の子は もう少し生々しい あんあんと喘ぐけれど どこか違うことを考えているような それは漫画が終わった後もどこかで彼や彼女たちが生活している気がするからだ ごく当たり前のように 普通に コンビニでビールを買ってホテルへ行き 翌朝また学校へ行くように 性も死も 生の一部であるように