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木綿豆腐 油揚げと豚肉を200グラム買ってきた 先週買ったアボカドが熟したので サラダにしようと思う トマトとキュウリが入った冷製のミソスープを試してみたい

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必要なものだけを吟味して選ぶこと 値段で決めたり なにかの記念にという理由で買うのはやめること 勿論そうして手に入れたものが役に立つ場合もあるけれど 大抵想い出にしかならない 想い出は買うものではなくつくるほうがいい 身の回りを整理しておくこと パンプス用の靴下はつま先が薄くなり穴が空きそうなので 手頃なものがあれば買っておくこと 下着は当分増やさない そしていつ訪れるかわからない勝負日のために 本来の用を足さない洗濯が面倒な素材で出来た ちいさな可愛い下着はもう買わないこと それよりは毎日を快適に過ごすべきだと思うようになったから 文房具も同じ 生活時間の配分を考えると 睡眠 労働 その他でおおむね三等分になる 会社で使うものは 備品で賄えるし 家で使うものはもう充分すぎるほどあるはず そしてから食事と睡眠に関しては妥協しないこと

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西の空は橙色がおぼろげにひろがり 通りもまだ明るく 確かに今日は夏至だった
鉄筋コンクリート製のビルに妖精は現れない 地震のあと現れたのは大きな亀裂だった 階段が落ちてしまったなら どのように逃げればいい 立入禁止になったフロアの生温さ 外の温度を知らないままで夕焼けは沈んでしまった 細い月が浮かんでいる

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また雨が降っている 眠くてなにもする気になれない こういう日にこそ映画を観てやり過ごすのがいいのだけど たぶん五分とたたずに寝てしまうだろう よほど笑えるやつなら起きていられるかもしれないけど そういう気分じゃないということ

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通路の窓から見える景色は大して見晴らしが良くもないし 排気ガスを撒き散らしながら何千台もの車両が片側4車線の道路を走る その奥には取り残された墓地と再開発事業で手付かずの空き地
ヒリヒリするような気持ちになるのは 街のせいじゃないのに あの感じはほかのどの街でもないのだった

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ひらひらと舞う数多の羽根 緑織りなす林の奥で 殖えてゆく生命の温度が知りたい 孕めない雄の熱さと 殖える気の無い雌の冷たさ わたしはこのまま 土へ還るのだろうか 灰は灰に 塵は塵にとは言うけれど 

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ニルゲンドヴォの切り通しは土で埋め立てられ まるで初めからなにも無かったかのように ヴォトカの流れてゆく音とエタノールの香りだけが風にのり漂っていた 森には白黒の羽根をつけた蛾が飛びまわり 小屋の扉のまえでは三匹の鼬がどこからか盗んできた干し肉を食べていたが それはこないだ死んだ鹿だったかもしれない

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今年はじめてさくらんぼを買った それから枇杷とパイナップル アボカドも一緒に 夏は果物の種類が豊富で嬉しい 冬の間は毎日のように林檎や柑橘類を食べていたけれど 桜桃や李が好きなのでこの時期が来るのを楽しみにしている

 

いつだったかお土産にもらった晩白柚を 3人がかりで皮を剥いたのは愉快だった 誰も切り方を知らなかったうえ ちいちゃなナイフしかなかったので とても苦労したのに なかから出てきた果肉はやたらちいさくて でもとても爽やかな甘さが美味しかったので 大事に食べたのだった

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家に帰らなければ 帰らなければならない でももう時計の針は11時を示しているし 白夜のない街はとても暗いので このままここにいるべきかもしれない ところでここはわたしの家であった わたしはどこへ帰ろうとしていたのだろう? そんなことより早く帰らねばならない 明日には雪が降るという予報だから 夜のうちに出て行かないと しかし一体ここはどこなのか? わたしの家であるらしいが どこへ帰ればよいのだろうか

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過ぎ去った日々のことばかり想い患う

あの夜 初めてわたしの名前を呼んでくれた雪の日に わたしはわたしになったと思ったけれど そうなるべきではなかったのか 壊れて もう建て直すことが出来ないのだろうか